Erzberg Rodeo レース編②

プロローグを好成績の25位で終え、無事1列目をGET。

この模様は「Erzberg Rodeo レース編」をご覧ください。


6/6(土)のプロローグ2日目を終え、午前中に走行を終え、カズト、太一君、ジャンキーさんは糸魚川で開催されていたKTMオレンジフェスティバル現地との中継の為、一度宿に戻りました。
僕は現地に残り、いよいよ日曜日のヘアスクランブルに向けてのセットアップ作業を始める為、現場のピットへ残りました。

午後にはヘアスクランブル決勝へ向けて、少しコースを解放する場所もあり、オレンジフェスティバル中継後はテストライドも含めて、決勝へ向けてのセットアップ等進めなければいけない、忙しい日でもありました。

まずは2次減速比の見直し、各ピット状況を見ていると、やはりスプロケットをショート気味に変え、テストしていました。我々も3種類の異なるファイナルテストをしながら、適正な減速比を探していきます。

そしてリアタイヤも決勝用のIRCゲコタに交換。各チームもさすがにゲコタの柔らかさに驚いてました。

KTM FACTORY TEAMは沢山のノウハウとデータの中で組み上げたバイクを巨大トレーラーで運搬し、コンディションに応じてセッティングしていきます。選手によってはプロローグとヘアスクランブルでRサスペンションごと交換していました。きっとセッティングが全く異なるのでしょうね。

我々はレースウイークにNEWMODELを手に入れ、これを1日でレースまで持っていき作業を行うような形です。

2016モデルのフロントホイールのアクスルシャフト径が小径化されていたのは把握していたのですがF.ディスクガードの取付方法がホイールカラーも交換するため、ディスクガード自体も部品が変わっていたことが誤算でした。


これを対策するために動きまわります。現地ではこの対策パーツが用意されてなかったのです。85SXやフリーライド等は小径されたアクスルシャフト径と同径。部品も調達できたのですがホイールベアリングの内径とディスクガードのホイールカラー外径が異なりNG。

以前のブログにも紹介した南アフリカチーム「Brother Leader Tread KTM Racing Team」もこのトラブルに対し、様々な策を協力してくれましいた。

Brother Leader Tread KTM Racing Teamの300EXCも2016MODELでしたが彼らの車両はWPのカートリッジフォークを持ち込んでいました。なので従来のアクスルシャフトでホイールカラー等もすべて戻していました。

僕らだけが2016MODELのフォークで対応とした策が仇となってしまいました。
アクスルシャフトを通さないタイプの社外品ディスクガードも調達できましたが、アクスルクランプボルトの位置やフォークガードの形も変わった2016年に使うには2次災害も怖いと考えノーガードで行くことに。

そしていよいよ決勝です。

スタートは12:00スタート。Redbull中継も入る為、スタートが遅れることは考えにくい状況です。これに遅れないために10:30からスタート地点にライダーたちを並ばせ、遅れの内容に主催側も準備を行います。

今年のエルズベルグは雨も降らない晴天続きの日程。路面は乾き、照りつける太陽の中、待っているだけでもしんどい状況です。

役割も各スタッフ、太一マネージャー指示のもと各場所へ分散していきます。ライダーは10:30にはスタートグリッドへ向かいますが、ここでも既にスタートの12:00までの1時間半、時間を余らせてしまいます。



沢山のライダーがスタートグリッドへと向かいます。


太一マネージャーは鬼門のカールズダイナーへサポートの為、先回りします。
単純に先回りといってもカールズダイナーまで相当な距離があります。レース場から一度、車で離れ10分ほど車で峠道を上っていきます。

到着し、すぐ太一マネージャーを車から降ろし、その降ろした地点からも1時間以上歩きカールズダイナーまで向かいます。

僕は車を戻しに会場へトンボ帰り。ただRedBullヘアスクランブルは今や世界から注目されている大イベント。

一度、会場から離れてしまうと、ヘアスクランブル決勝を観戦に来た方の車やバイクの列の大渋滞に巻き込まれて動けなくなります。

いざレーススタートです。

カズトはスタート直後のヒルで捕まったそうです。ここで恐れていたフロントディスクを曲げてしまいます。フロントブレーキも使えないままに少しでも前へ前へと厳しいレースになってしまいました。

3Fくらいの高さからの崖からも落ちたと言ってました。

カールズダイナー手前のチェックポイント14でレースを終えました。バイクはラジエター左右は曲がり、ハンドガードは吹っ飛び、ひっくり返った時に?フォークオイルまで物凄い量が抜けていました。
ガソリンもなくなり、Brother Leader Tread KTM Racing Teamのメカニックの方がバイクを押してくれました。



レース後は衰弱しきってました。本当に過酷なレースですよね。


レースでライダーが走る事はもちろんですが、それ以外のことで沢山の人が動いています。

KTM FACTORYは沢山の燃料やチャンバー等の破損しやすいパーツを大量に積み込み給油ポイントで車で向かってますし、メカニックはリュックにこれまた考えられる工具や破損させやすいリペアパーツを持って、レースを追いかけています。

このレースはとにかくチーム戦でした。低い完走率を少しでも上げるにはどうすれば?!チーム一丸となって動いたチームと運も味方につけ、バイクも破損させなかった1番速いライダーがフィニッシャーフラッグを勝ち取るのでしょう。



今回の結果は個人的には大満足です。レースするまでの段取りの大変さといったらよく最後まで戦えたと思います。

そしてコースも初めて走る、あのプロローグでも1列目をGET。僕らは僕らなりに準備をしてきた成果だったのではないでしょうか?

ヘアスクランブルは残念でしたが、とりあえず戻ってきてくれた事に感謝。課題も残ったエルズベルグロデオですが良い経験をすることができたと思います。

IAカズトで日本人ライダーのチャレンジは5人目

メカニックとしては僕が初だそうです(笑)

nyunoya








コメント